田吾作な日々。

ヤマ無し オチ無し イミ無し。

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カロが戦争に行きます。
プレイングを提出してもなお収まらないので、すげえ即興です。
ネタ自体はキャラ作成時からずうっと考えてたヤツなんだけど。

とりあえず、仮に置いておきます。
カフェイン効き過ぎてるなあ…眠れん。でも眠い。おやすみなさい。


「全くエールが10Cとは、暴利じゃき!なあ、そうは思わんか?」
「まあ座れよ。隻眼のキミ。」

袖擦り合うも他生の縁。
精霊のお導き。星の巡り合わせ。
要は類友、似たもの同士。出会ったが最後、後は互いに酌み交わすだけ。

全く馬鹿げた話だが、それだけで通ずる人間同士は確実に存在する。
剣呑な空気を察知して、店の者をその卓からサッサと遠ざける看板娘の機転も、ある意味それを証明していると言える。
すなわち、言葉に出して表す必要のない人間同士の機微である。


「いよう、兵隊!やっとるか?」
「ボチボチだなあ。此処には…」

ク、と笑みを零せば、野性味削り出しそのままな歯を剥き出す。
つばの広い帽子の下から、昏くて明るい目がギラリと光った。

「此処には、この国には…」
「敵が、居る。そうじゃろが?なあ、兵隊?」

身の丈六尺余、眼帯に収まりきらぬ凄絶な走り傷。
問うた女の目が放つのも同じく妖しい光。
…だが、弱い。帽子の女に比べればその輝きは格段に劣って見える。
目玉の数などは然したる問題でなく、土台が違うのだ。

およそ見た目で言うならば余程押し出しの利く眼帯女の方が、明らかに気圧されていた。


「…若いねえ。若い。実に若い。」

蔑むでなく、見下すでもなく、帽子の女が呟いた。
言葉に含まれる「回顧」の響きに、眼帯女は明らかに当惑しているようだった。

「アンタさあ。こっち側の人間じゃあ、『まだ』無いよね。
ああ、正確に言うなら『片足突っ込んでる』って言うかさ。」
「何を…あたしは、ただの兵隊ヤクザじゃき…」
「いいや。その身のこなし、まだ『装っている』域だ。」

アタシも昔そうだったからね、とまでは言わない。
ただ、懐かしそうに目を細めて相手を見やるだけ。

そして聞いた。ぽつりと、しかし決定的な問いかけを。


「アンタの、敵は?」
「カオス。人ならざるものども。」

うん。

「アンタは、どうしたい?」
「殺す。滅ぼす。肉と骨の一片も残さぬ。」

ああ。

「アンタは、どうする?」
「その為に傭兵になった。だから兵隊をやってる。」

なるほどね。

「アンタが、死んだら?」
「その前に子を産む。強い男の強い種を貰うて、たくさんたくさん…」

はっはぁ♪

「何が可笑しい!」
「それだよ、その発想!真人間だって、アンタまだ。」

気色ばむ女に、まあ聞けと酒を注ぎ足す。
いいか、ここからが重要なんだ。

「傭兵はなあ、本当に最底辺の割とクズな種類の傭兵ってのはな。
自分の敵は、自分で殺すんだよ。絶対にな。
カスみてえなハシタ金も、もしかしたら貰える名声なんてのも本当にどうでもいいんだ。

子を産んで、次代に恨みを託す…なんてのは、ハッ。
血を受け継がせる考え方だ。
アンタ、どっかしらのお貴族様だったろうが?はン?」

ごくり、と唾を飲む音で我に返る暇も無い。
考える暇を与えず、帽子の女は畳み掛けた。

「殺す。
殺す!敵を、殺す!滅ぼす!
それも好きこのんで、誰に言われた訳でもねえのに!

そう言うなあ、割と本当にクズで度し難い…つまるところは、」



アタシのような。



そう言って。『傭兵』は、己を指差した。

その指は…赤銅の二の腕は、単なる日焼けなどではない。
『傭兵』が倒した敵の血を吸って、赤くぎらついているのだ。


「まあ。その歳で覚悟を決めるのは、早過ぎる気がするが。ね。
『傭兵』の先達として、少しでも役に立てればいいとおもう。」

そう言って、帽子の女は手を出した。
握れば戻れぬ修羅の道、女の武器にして最強の掌を。

「…ああ。宜しく、頼むぜよ。」

浅黒いが赤黒くは無いその腕で、ガッチリと握り返す。
果たして。その一歩を、踏み入れたのだった。


「ケイジ。パトリアンナ・ケイジだ。
アンタからは、同じにおいを感じる。それだけだ。」
「コートン。カロ・カイリ・コートンじゃあ。
アンタのにおい、忘れんけえのぉ。」

袖擦り合うも他生の縁。
精霊のお導き。星の巡り合わせ。
要は類友、似たもの同士。出会ったが最後、後は互いに酌み交わすだけ……




「あ!それと、ひとつ訂正じゃ。」
「あァ?」
「コートンが家は、惰弱なお貴族様にあらず!
みな、戦って死んだ!名誉の戦死じゃ!」
「そうかよ。アンタ、やっぱりまあだ『片足』だなァ。」





※補足
・カロは根っからの傭兵では無く、カオスに滅ぼされた小地方領主辺りの出身と言う設定。
・だから何気に貴族万能が専門レベルだったりします。
・眼帯の下はゴリッと抉られていて多分何も残ってないです。
・「いくら同じにおいがしたとは言え、初対面にこんな勢いで迫るおばちゃんは無い」
・と言う苦情は受け付けます。
・「お前が言ってる『傭兵』って結局ベルナドット隊長の事だろ」
・と言う突っ込みに関しても全く否定できません(六・七巻を片手に)
・田吾作のPCがいっつも受けでヘタレなのは度し難い仕様です。こればっか。
・そして僕は聖夜に何を書いているのだろうか。
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コメント

ありがとうございます……

男らしすぎる。

素晴らしすぎる。

しかし、折角鳩と田吾作神様ならば。と。

しばしお待ちを(22:00現在)

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